私は会社に所属して営業の仕事をしながら、デザインやWeb制作の仕事にも取り組んでいます。
さらにG検定を取得したり、日々AIを使ったりしながら、AI活用についても学び続けています。
こう書くと、本業とは別のことをいろいろやっているように見えるかもしれません。
ただ、自分の中ではそれぞれがバラバラに存在している感覚はあまりありません。
むしろ最近強く感じているのは、
本業、副業、AIのスキルは、それぞれ掛け算になっている。
ということです。
副業をしているから、本業を軽く考えているわけではない
まず前提として、私は本業も副業も真剣に取り組んでいます。
副業をしているから本業がおろそかになる、という感覚はありません。
むしろ逆で、副業で新しく身につけたことが本業に返ってきたり、本業で何年もかけて身につけてきたことが副業で役に立ったりしています。
会社で同じ仕事を長く続けていると、少しずつ仕事に慣れてきます。
最初は難しかったことも、経験を積むことでできるようになる。
それ自体はとても良いことです。
一方で、仕事をこなせるようになったからこそ、いつの間にか日々の業務がルーティンになってしまうこともあると思います。
もちろん、本業の中で次々と新しいことに挑戦している人もいるので、これはすべての人に当てはまる話ではありません。
ただ私の場合は、本業とは違う領域にも足を踏み入れたことで、また新しく「できないこと」に出会うようになりました。
デザインも、Web制作も、AIもそうです。
分からないから調べる。 作ってみる。 うまくいかなければ直す。
そういう経験が、結果的に自分自身のリスキリングにもなっています。
営業で身につけた力は、デザインでもかなり使っている
副業を始めて改めて気づいたのが、営業の仕事で身につけてきたスキルの汎用性です。
特に私がデザイン制作で生きていると感じるのが、
傾聴力と提案力
です。
デザインというと、Illustratorを操作する技術や、色、フォント、レイアウトといった部分に目が行きます。
もちろん、それらも必要です。
でも実際に誰かのために制作するとなると、その前に、
「この人は何を伝えたいのか」
「何に困っているのか」
「どんな雰囲気にしたいのか」
を理解する必要があります。
そこで使っているのは、営業で相手の話を聞いたり、ニーズを考えたりしてきた経験です。
話を聞いて、相手が求めているものを整理し、それに合ったものを提案する。
扱っているものは違っても、営業とデザインには意外と共通する部分があります。
副業を始めなければ、自分の営業スキルをこんな角度から見ることもなかったと思います。
デザインで学んだことも、本業に戻ってくる
逆方向もあります。
デザインを学んだことで、本業でプレゼンテーションをするときの資料の見方はかなり変わりました。
情報をどう並べるか。
何を一番目立たせるか。
どこまで書いて、どこを削るか。
文字の大きさや余白をどうするか。
デザインの仕事として学んだことですが、こうした考え方はプレゼン資料を作るときにもそのまま使えます。
デザインを副業だけのためのスキルとして身につけたわけではないのですが、結果として本業にも戻ってきました。
こういう経験をすると、本業と副業を完全に別のものとして考える必要はないのかもしれないと思うようになります。
AIは、本業と副業の間をさらに近づけている
そして、今この掛け算をさらに大きくしているのがAIです。
私はG検定を取得したり、実際にAIを使ったりしながら、AI活用について学んでいます。
AIについては、本を読んだり情報を集めたりするだけではなく、実際の作業の中で使うことを大切にしています。
デザインで使ってみる。
Web制作で使ってみる。
仕事の整理や資料づくりで使ってみる。
使ってみると、
「こういうことは得意なんだ」
「ここは自分で確認した方がいい」
「この指示では思ったものが出てこない」
といったことが少しずつ分かってきます。
AIについても、知識として知っていることと、実際に使えることには結構な差があると感じています。
特に副業では、自分の中だけで完結する勉強ではなく、実際に何かを作ったり、誰かに提供するものに使ったりすることがあります。
そうなると、「とりあえず触ってみた」だけでは足りません。
自分なりに考え、確認し、使える形まで持っていく必要があります。
その経験があるからこそ、本業でAIを使うときにも生かせている部分があると思っています。

「学ぶ」だけではなく「使う」ところまで行く
副業をしていなかったとしても、AIやデザインについて勉強することはできたと思います。
ただ、自分の場合は今ほど深く学んでいなかった気がします。
興味のあることを調べて、少し触って、
「こういうものなんだ」
で終わっていた可能性もあります。
副業では、それを実際に使います。
自分で作る。
考える。
人に見せる。
必要であれば修正する。
その過程で、単なる知識だったものが少しずつ自分のスキルになっていきます。
この「実際に使う」というところまで行けることが、副業から得ている大きなもののひとつです。

会社のための仕事と、自分の仕事を両輪で持つ
今の私は、
会社の中でする仕事と、自分自身でする仕事の両方を持つこと
に面白さを感じています。
会社で働くからこそ経験できる仕事があります。
組織の中で動くこと、大きな仕事に関わること、周囲と連携しながら成果を出すこと。
一方、副業では、自分で仕事を考え、自分とお客さんとの関係の中で仕事を進めます。
相手が何を求めていて、自分が何を提供でき、その対価として仕事が成り立つのか。
小さな規模でも、そうした一連の流れを自分で経験できることは、ビジネスや顧客について考える上でも良い経験になっています。
どちらか一方ではなく、この二つを経験しているからこそ見えるものがあります。
本業×副業×AIは、今の自分なりのリスキリング
副業というと、どうしても「収入を増やす」という側面が注目されやすいと思います。
もちろん、それも副業のひとつの意味です。
でも私自身は、それだけではなく、
自分のスキルを広げる場所
としての価値もかなり大きいと感じています。
営業で身につけた傾聴力や提案力をデザインに使う。
デザインで身につけた伝え方を本業のプレゼンに使う。
AIを学び、両方の仕事で使ってみる。
そこで得た経験を、また別の仕事に持ち帰る。
一つの専門性だけを縦に伸ばすのではなく、違うスキルを組み合わせることで、自分なりの強みが少しずつできていく。
これが、今の私にとってのリスキリングなのだと思います。
副業を始めたことで、本業から離れていった感覚はありません。
むしろ、本業についても以前とは違う視点から考えられるようになりました。
会社のための仕事と、自分のための仕事。
その両方を持ちながら、それぞれで得たものを行き来させる。
今のところ、この働き方は自分にとってかなり理にかなっていると感じています。




