スマートフォンの中には、家族の写真がどんどん増えていきます。

旅行に行った日の写真。 何気ない休日の写真。 子どもの成長を感じる一枚。

どれも大切な思い出ですが、撮影した直後は何度も見返していた写真も、時間が経つとカメラロールの中に眠ったままになってしまうことがあります。

せっかくなら、写真をただ「残す」だけではなく、もう一度家族で楽しめるものにできないだろうか。

そこで今回やってみたのが、

家族写真をAIで塗り絵にする

という遊びです。

実際に写真をもとにAIで線画を作り、自宅で印刷して、子どもに自由に色を塗ってもらいました。

やってみると、これがなかなか面白い。

写真として残っていた思い出が、AIを通して塗り絵になり、さらに子どもが色を塗ることで、新しい作品へと変わっていきます。

今回は、そんな「家族写真×AI×塗り絵」の楽しみ方を紹介します。

家族写真をAIで塗り絵にしてみる

今回使ったのは、特別に塗り絵用として撮影した写真ではありません。

普段のお出かけや家族で撮影した写真を、そのままAIに読み込ませて線画に変換しました。

ポイントは、単純に写真を白黒にするのではなく、

  • 人物の輪郭をわかりやすくする
  • 細かすぎる部分を減らす
  • 背景を整理する
  • 色を塗れる面を大きくする
  • 黒い線を中心とした線画にする

といった形で、子どもが実際に塗れるイラストに変換することです。

写真をそのまま線画化すると、洋服のシワや背景の細かな部分まで線になってしまい、塗り絵としてはかなり複雑になることがあります。

そのため、「写真を忠実に再現する」ことよりも、「塗り絵として楽しめること」を優先してAIに指示しました。

こんなプロンプトで作ってみました

AIに画像を読み込ませたら、例えば以下のような内容で指示します。

この家族写真を、子どもが楽しめる塗り絵用の線画に変換してください。
・人物の特徴や構図は元の写真を参考にする
・白背景またはシンプルな背景にする
・黒い輪郭線を中心とした線画にする
・影やグレーの塗りつぶしは使用しない
・細かすぎる線は減らす
・人物や物の形をわかりやすくする
・子どもでも色を塗りやすいように面を大きくする
・家庭用プリンターで印刷して塗り絵として使えるデザインにする

一度で理想通りのものができる場合もありますが、実際には何度か修正しながら作る方がうまくいきます。

例えば、

  • 背景をもう少しシンプルにしてください。
  • 洋服の細かいシワを減らしてください。
  • 顔の線を少なくして、子ども向けの塗り絵にしてください。
  • 色を塗れる部分をもう少し大きくしてください。

といった指示を追加していきます。

AI画像生成は、一発で完成させようとするよりも、

生成する → 見てみる → 修正する

という流れで使った方が、自分のイメージに近づけやすいと感じます。

家族写真が「自分たちの塗り絵」になる

実際に作ってみた塗り絵がこちらです。

AIで作った塗り絵と実際に色を塗った作品

普通の塗り絵と大きく違うのは、描かれているのが自分たちだということ。

市販のキャラクターや動物の塗り絵とは、また違った楽しさがあります。

写真を見ながら、

「これ誰?」

「ここ行ったね」

「これ私だ」

といった会話も生まれます。

そして、子どもは大人が想像する以上に自由に色を塗っていきます。

顔が緑になったり。

洋服がピンク一色になったり。

背景より人物をひたすら塗ったり。

もちろん、線から大きくはみ出すこともあります。

でも、それでいい。

むしろ、その自由さも含めて作品になります。

思い出の場所も塗り絵にできる

今回特に面白かったのが、思い出の場所で撮影した写真を塗り絵にしたものです。

だるまの前で撮影した家族写真をもとにした塗り絵

大きなだるまや建物、人物など、写真に写っていた特徴的なものが線画として残っています。

普通の塗り絵では、なかなかこうした「自分たちが実際に行った場所」は登場しません。

でもAIを使えば、

旅行先で撮った一枚そのものを塗り絵にする

ことができます。

例えば、

  • 旅行先
  • 動物園
  • 水族館
  • 公園
  • テーマパーク
  • お祭り
  • 帰省先
  • 誕生日
  • 季節のイベント

など。

写真さえ残っていれば、いろいろな思い出を塗り絵にできます。

旅行から帰ってきたあとに写真を塗り絵にして、

「ここ行ったね」

と話しながら色を塗るのも楽しそうです。

写真を見るのとはまた違った形で、出来事を思い出すきっかけになります。

自宅で印刷すれば、すぐに遊べる

AIで塗り絵が完成したら、あとは画像を保存して印刷するだけです。

特別な紙を用意する必要はありません。

今回は普通の紙に印刷して、そのままクレヨンなどで塗ってもらいました。

家庭用プリンターがあれば、

AIで生成 → 印刷 → 塗る

まで自宅で完結します。

しかもデータなので、同じ塗り絵を何枚でも印刷できます。

一度塗ったあとに、

「もう一回やりたい」

となっても、再び印刷すればOKです。

同じ線画でも、使う色や塗り方によってまったく違う作品になります。

それもデジタルデータから塗り絵を作るメリットだと思います。

AIが作った時点では、まだ完成ではない

今回やってみて面白かったのは、AIが作った画像が「完成品」ではないことでした。

AIが作るのは、あくまで塗り絵の土台です。

そこに子どもが色を塗ることで、初めて完成します。

つまり、

家族写真 ↓ AIで線画にする ↓ 印刷する ↓ 子どもが色を塗る ↓ 一つの作品になる

という流れです。

AIがすべてを完成させるのではなく、途中まで手伝ってくれる。

その続きを人が楽しむ。

個人的には、こういうAIの使い方が結構好きです。

上手に塗ることより「そのときの作品」が残る

実際に完成した塗り絵を見ると、当然ながら大人がきれいに塗ったものとはまったく違います。

線から色ははみ出していますし、現実とは違う色も使っています。

でも、それがいい。

その年齢の子どもが、

どんな色を選んだのか。

どこから塗り始めたのか。

何に興味を持ったのか。

そうしたものが、そのまま残ります。

写真は「そのときの見た目」を残してくれます。

一方で塗り絵は、

そのとき、その子がどう表現したのか

まで残してくれます。

数年後に見返したときには、写真とはまた違った面白さがあるのではないでしょうか。

写真と塗り絵をセットで残しておくのも面白い

せっかくなら、

  • 元になった家族写真
  • AIが生成した白紙の塗り絵
  • 子どもが色を塗った完成作品

をセットで残しておくのもおすすめです。

元写真と完成した塗り絵を並べてみると、かなり面白いです。

「この写真が、こんな絵になったんだ」

という変化も楽しめます。

さらに時間が経てば、

「この頃はこんな塗り方をしていたんだ」

という成長の記録にもなります。

普通ならスマホの中で完結していた一枚の写真が、紙の作品として手元に残る。

デジタルの写真を、あえてアナログな遊びに戻すところも、この使い方の好きなところです。

AIというと「仕事の効率化」を考えがちだけど

AIについて調べていると、

  • 文章を書く
  • 資料を作る
  • 情報を整理する
  • プログラムを書く
  • 仕事を自動化する

といった「効率化」の話が多く出てきます。

もちろん、僕自身もAIの便利さを感じる場面はたくさんあります。

一方で、AIは必ずしも「時間を短縮するため」だけに使わなくてもいいと思っています。

今回の塗り絵は、別にAIを使わなくても生活には困りません。

むしろ、

写真を選んで、

画像を生成して、

印刷して、

一緒に塗る。

それなりに手間もかかります。

それでもやってみると楽しい。

AIによって効率化するのではなく、

AIによって、今までなかった遊び方を作る。

そんな使い方があってもいいと思います。

AIは「何かを作るための道具」になってきた

生成AIが登場したことで、自分では描けなかったイラストやデザインも、以前より簡単に形にできるようになりました。

もちろん、AIに指示すれば何でも完璧に作ってくれるわけではありません。

思ったものと違う画像が出てくることもあります。

人物の形がおかしくなったり、背景が変わってしまったり、細かな部分を何度も修正することもあります。

それでも、

「こんなものを作ってみたい」

というアイデアを、実際に形にするまでのハードルはかなり下がりました。

今回も、

「家族写真を塗り絵にしたら、子どもが喜ぶんじゃないか」

という小さな思いつきから始まっています。

以前なら、自分で写真をトレースして線画にするか、誰かにイラストを描いてもらわなければ難しかったことです。

それを、自分で試してみることができる。

この「まず作ってみる」ができることこそ、生成AIの面白さなのかもしれません。

家族写真の新しい残し方として

子どもが小さい時期は、写真を撮る機会が本当にたくさんあります。

スマートフォンのおかげで、何百枚、何千枚という写真を簡単に残せるようになりました。

その一方で、写真の数が多すぎて、一枚一枚をゆっくり見返す機会は減っているようにも感じます。

だからこそ、たまにはお気に入りの写真を一枚選んで、

塗り絵にしてみる。

印刷してみる。

子どもと遊んでみる。

そんなふうに、写真にもう一度触れる機会を作るのもいいのではないでしょうか。

「写真を残す」から、

「写真を使ってもう一度思い出を作る」へ。

AIを使うことで、そんな楽しみ方ができるようになりました。

おわりに

今回は、家族写真をAIで塗り絵にして、実際に子どもに色を塗ってもらいました。

完成した塗り絵を見ると、きれいに仕上がっているかどうかなんて、ほとんど気になりません。

むしろ、豪快に塗られた色や、思いもしなかった色使いを見ている方が楽しい。

そして、それも含めて家族の思い出になります。

AIというと、少し難しそうに感じるかもしれません。

でも、こうした身近な遊びから使ってみるのも、AIとの付き合い方のひとつです。

スマートフォンの中にお気に入りの家族写真があったら、ぜひ一度塗り絵にしてみてください。

旅行の一枚でも。

何気ない休日の一枚でも。

いつも見ている写真が、

世界に一つだけの塗り絵

に変わります。

AIは、仕事を便利にしてくれるだけではなく、

いつもの暮らしを、ちょっと楽しくしてくれる道具にもなる。

今回の塗り絵づくりを通して、改めてそんなことを感じました。